ANKOLO MASTERD

フーワッフワッフー

地獄の高校生

高校は剣道の推薦でどうにか公立に入れた。

偏差値が低くて32とかでしたw私立しか無理と言われてたけどなんとか推薦で入れた公立。

 

中学と似てたのが女子の境遇。3年生1人、2年生1人、私たち1年生は4人と、またまた少数クラブだった。あとは全然違った。

戸惑ったのが、男子がとても賑やかで盛り上がっていたことと、練習内容。

中学の時は、男女混合で練習してたのだが、高校だと練習は一緒でも、男女別だった。6人でローテーションする事に違和感しかなかった。体格の差とか言われたらもうそれまでだが、体当たりや打突の弱さ、キレなど3年生の先輩除いては正直物足りなかった。

前回紹介した掛かり稽古も、時間ではなく周回で終わりが決めており、男子が一周したら終わりみたいな感じだった。これが高校生の稽古かと、1年ながらに焦った記憶がある。

3年の女子の先輩はかっこよかった。毎日後輩よりも早く稽古に来て、稽古に対する取り組みも真剣で、ついて行こうと思った。2年の先輩はよく休んでた。とりあえず3年の先輩のために頑張ろうと思った。自意識過剰じゃないけど、3年の女子先輩はよく私を褒めてくれた。偉いよとか、他の1年何してんのかとか。ミーティングの時に褒めてくれたり。

(私はインテリア科、他の3人は商業科で、1年なのに商業科は部活に来るのが遅いため、他の1年何してんのかって言ったんだと思う)

そんな先輩も6月に引退して、1.2年体制になった。明らかにやる気がない、稽古にも休みがちな2年の先輩。でも勝ちたいとか、試合に負けたら泣きじゃくったりとか。でも稽古に来ない。意味がわからずついていけなかった。その頃から男子とも距離ができた、というか私が嫌がってしまった。明らかに見下されてるというか距離を置かれているというか。そうな態度に見えてしまい悔しかった。稽古中稀に男子にかかって行くことがあったが、明らかに手を抜かれてムカついた。そんな状態に顧問が見かねたのか、女子を収集してミーティング。2年の女子先輩のいいところを言えととか、お前たちはどうしたいのか言われて、2年の女子は1人しかいないけどそれでも続けてるのはすごいと言って、私は勝ちたいと言った。他のみんなも同じようなこと言っていた。このミーティング後も特に取り組みも変わらず解決にもならず、稽古は女子はどんどん隅っこになっていって、余計に男女の差が開いた。女子は勝ちたいチームじゃない事に気付いた。

2年に上がり、新しい女の顧問がやって来た。聞けば大学一年の時個人の大会で優勝したとか。期待感と不安が入り混じった。キャリアのある女副顧問、今まで築いて誰からも慕われる優しい現顧問。うまく行くのかなぁと。

やる気のない3年の女子先輩にも情が湧き、タメの女子剣道部を収集して、先輩の引退前は頑張らない?と声をかけた。しかし商業科の資格取得(全員強制参加型)時期と総体時期が被って、練習には基本的に遅れて参加となり、流石に温厚な顧問もキレてた。そんなタメ女子商業科3人はしょうがないじゃんと逆ギレ。居残り稽古もなく、遅く来て一緒に帰るという状況だった。そんなんで勝てるわけもなく、なんのドラマもなく引退試合は終わった。

引退前に新しく来た女副顧問と揉めた。体育教官室に呼び出されお前は私にどうして欲しいのかと聞かれ、今までやってきた顧問の先生のやり方でやらせて欲しいと言った。当時、女副顧問が出しゃばって見えたんだと思う。それに、自分が引退する身だったら最後まで今までの顧問に見てもらいたいと思ったから。伝わったかわかんないけど、そうか、の一言で終わってしまった。

少しして9月くらいタメの商業科の1人が剣道部を辞めてしまった。説得も届かず辞めてしまい、後輩もいなくて、女子は3人となってしまった。流石に私も気持ちが切れ勝ちたいとかの欲がなくなってしまった。一応女子キャプテンとなったがまとまるも何も3人だし、挙げ句の果てに、練習試合の時、先輩のおじちゃんが、おい○○、お前が女子まとめろ!と、私以外の人を指名し、えっ?みたいな空気になった。私が女子キャプテンとしってか知らないかわからないが、情けないけど悔しくなかった。知らんぷりして適当にその日を終えた。

とある大会、11月くらいかな?その頃には女副顧問が全面的に主体となっていて、今までの顧問は男子メインで見ていた。5人制の大会に3人で挑んだ試合があった。練習は適当なものの、いざ大会となるとやっぱり勝ちたいの欲がチョロチョロとくすぐるものだ。強い学校とあたり、もちろん負けた。何故だかわかんないけど、その負け試合、私だけボロボロと泣いていた。高校最後の大会より泣いてた気がする。女顧問が、これからだな!お前ら悔しいだろ!これから私立負かそうぜ!気持ち入れようぜ!みたいに熱い言葉を言った。ハイ!!と両脇から元気な声が聞こえたが、私は首を振った。ヒックヒック泣きながら首を振った。なんでだ!!!!って聞かれたけど、癇癪しすぎて喋れなかった。必死こいて稽古してきた人たちとこんなにも差があり、でも自分の力じゃ周りの人たちにも響かない。どうすればいいのかわからなかった。やっぱり大会に出るからには勝ちたいくて、そのためには辛い稽古をしなくちゃいけなくて。ダメだ無理だの言葉が頭から離れなかった。

 

続く